LDLコレステロールが高い脂質代謝異常では、「ロバスタチン」や「プラバスタチン」などの「スタチン」による治療が推奨されています。しかし「スタチン」だけでは症状が改善しない場合があり、その場合に「フィブラート系薬」を併用することがあります。
ところが、この組み合わせでは副作用として「横紋筋融解症」が生じる危険があります。
そのなかで、「ぺマフィブラート」は「ピタバスタチン」との併用で副作用が出なかったことや、各種スタチンとの併用でも血中薬物動態に大きな影響を与えないことが分かっています。また、「フェノフィブラート」も「シンバスタチン」や「アトルバスタチン」との併用で有効性や安全性が確認されています。
脂質代謝異常症の治療では、動脈硬化による脳卒中や心筋梗塞を防ぐことが目的であるため、薬の服用が長期にわたる傾向があります。
同じ薬をずっと使い続けていると慣れから警戒心が薄れ、油断して他の薬と併用して副作用が出るケースが少なくありません。
同じ薬を服用し続けていても、必ずお薬手帳に記録し、追加で他の薬を処方されたときは薬剤師により改めて注意を促す必要があります。
⑰EPA製剤の違い‐「ω‐3脂肪酸」と「イコサペント酸」‐
「ω‐3脂肪酸」と「イコサペント酸」はどちらも中性脂肪を下げる「不飽和脂肪酸」の薬です。
「ω‐3脂肪酸」は「EPA」と「DHA」を主成分とする「ω‐3脂肪酸」の薬で、1日1回の服用でよく、薬の量を増やしやすいという特徴があります。
「イコサペント酸」は日本で開発された、純粋な「EPA」の薬で、日本人を対象にした臨床試験のデータがあります。
「EPA」と「DHA」には作用にほとんど違いが無く、中性脂肪を下げる効果も同じであるため、これらの使い分けは必要ありません。
2020.08.16
食べることと寝ることをこよなく愛しています。最近はちょっとメタボ気味…まめもそろそろ人間ドック行ってきます…
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