本検査でPIVKA-Ⅱ値の上昇がみられた場合、その原因として新生児出血症(乳児ビタミンK欠乏性出血)や吸収不全症候群、胆道や腸の病気、抗生物質の長期服用などからの吸収障害によって引き起こされるビタミンK欠乏がまず考えられるでしょう。そうでなければ、肝細胞がんの可能性は高くなってきます。このような時は腹部超音波検査・CT・MRIなどの各種画像検査を用いて、診断確定に勤めます。肝細胞がんと診断され治療する場合には、PIVKA-Ⅱを継続的に測定する必要があります。治療効果や再発の診断の為経過観察が必要となる為です。PIVKA-Ⅱは、肝細胞がんでは高値となりますが、他の肝疾患でや他の部位の悪性腫瘍の場合だと陽性率は低いのです。ですので、本検査は特異性の強い腫瘍マーカーであると言えます。ただし、胆汁の分泌が悪く、ビタミンKの吸収率が悪くなってしまう計測性黄疸や胆内胆汁うっ滞でもPIVKA-Ⅱ値は上昇します。その他、ワルファリンなどビタミンKに影響を及ぼす薬剤の服用でもPIVKA-Ⅱ値は上昇します。
2022.03.02
食べることと寝ることをこよなく愛しています。最近はちょっとメタボ気味…まめもそろそろ人間ドック行ってきます…
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