脳の神経細胞が電気的に異常な興奮をして、発作と呼ばれる一時的な症状を繰り返して起こすようになるという脳の慢性的病気が「てんかん」になります。
要因は様々で、出産時の脳障害や頭のケガ、脳炎で脳の一部が傷ついてしまう場合、生まれる前に脳が形づくられる過程で生じた異常が引き金となる場合などがあります。
一部には、遺伝的な体質が関連している事もあります。
異常に興奮する脳の部位により、発作の内容は様々です。
強直間代発作では、突然意識を失うとともに全身のつっぱり・手足の痙攣となり、数分で収まりますが、その後しばらく朦朧としたり、寝込んだ後で正常に戻ります。
その他にも、痙攣が身体の一部にのみ起こる場合、或いは徐々に広がっていき意識を失う場合・手足がぴくっと動く・急に脱力する・異常な感覚がする・腹痛等の自律神経症状など本当に様々です。
子どもに多い欠神発作では、短時間意識が障害され、その間動作を停止します。
しかし、時間が短いと気づかれない・不真面目な子だと勘違いされてしまうという事も少なくありません。
反射性てんかんでは、光等の刺激によって発作が誘発されます。
小児期には、年齢によって特徴的な発作の組み合わせと脳波のパターンを示すいくつかの症候群があります。
治療への反応はその病状により大きく異なります。
小児では、年齢に伴って自然に発作がなくなるという事もあります。
治療は、規則正しい生活・寝不足を避けてアルコール摂取やテレビ視聴等に関する指導を受けていきます。
また、発作の種類に基づいて抗てんかん薬を選びます。
注意すべき副作用について十分な説明を受けた上出指示通り継続します。
発作が続く場合には、てんかん重責状態と行って救急治療が必要となり、麻酔薬で眠らせる事もあります。
薬でのコントロールが困難な時に、脳外科手術が考慮されます。
低位的放射線治療や迷走神経刺激療法の選択肢となり得ます。
2020.09.16
食べることと寝ることをこよなく愛しています。最近はちょっとメタボ気味…まめもそろそろ人間ドック行ってきます…
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