チカグレロルはクロピドグレルよりも心筋梗塞など心血管系疾患による死亡リスクを下げる効果があることが知られています。抗血小板薬は血液凝固を抑える薬で、副作用により出血しやすくなることがあります。そのため、手術や内視鏡措置、抜歯など出血が予測される処置をする場合には、事前に薬を休薬あるいは減量する必要があります。クロピドグレルなど多くの抗血小板薬は可逆的に作用するため血小板が新しく生まれ変わるまで作用が続きます。そのため、血小板の寿命が7〜10日であることを考慮して、処置の1週間~2週間前から休薬する必要があります。一方で、チカグレロルは可逆的作用を示すため、血液中の薬の濃度が下がれば効き目も弱まります。それゆえ、チカグレロルの休薬は最短5日程度で良いとされており、短い休薬期間で済むことが知られています。ただし、休薬期間は病気の状況や個人差によっても変わるため、上記のような基準を万人に当てはめることはできず、必ず主治医の指示に従って、中断や減量を行わなければなりません。
2022.06.02
食べることと寝ることをこよなく愛しています。最近はちょっとメタボ気味…まめもそろそろ人間ドック行ってきます…
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