「ぺマフィブラート」と「フェノフィブラート」はどちらも脂質代謝異常に関わる「フィブラート系薬」です。
「ぺマフィブラート」は「フェノフィブラート」よりも副作用が少ない薬で、「フェノフィブラート」は代謝酵素CYPの影響を受けないため相互作用が少ないという特徴があります。
「フィブラート系薬」と「HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)」は併用しないのが原則ですが、「ぺマフィブラート」と「フェノフィブラート」には組み合わせによっては比較的安全に「HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)」と併用することができます。
「ぺマフィブラート」と「フェノフィブラート」などの「フィブラート系薬」は、肝臓で核内受容体PPARαを活性化することで脂質代謝を改善し、中性脂肪を減らしてHDLコレステロールを増やす作用があります。「ぺマフィブラート」はこのPPARαに対する選択性が高いため、副作用が少ないと考えられます。
「ぺマフィブラート」はいくつかのCYPによって代謝・分解され、また有機アニオントランスポーターの基質にもなるため、これらに作用する薬と併用すると血中の「ぺマフィブラート」濃度が上昇し、副作用を起こす恐れがあります。
一方で
「フェノフィブラート」はこれらの代謝酵素などの影響を受けないため、「スタチン」以外に併用禁忌とされている薬はありません。
そのため、脂質代謝異常以外でも複数の薬を飲んでいる人にとっては使い勝手が良い薬です。
2020.07.16
食べることと寝ることをこよなく愛しています。最近はちょっとメタボ気味…まめもそろそろ人間ドック行ってきます…
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