本検査は、止血機構の中でも二次止血の機能を調べる為の検査になります。出血をすると、肝臓で作られるプロトロンビンがトロンビンに変わります。このトロンビンが血液中のフィブリノゲンを不溶性のフィブリンに変える事で血液を凝固させるという仕組みになっています。血液凝固反応は外因系と内因系という2つの経路に分かれています。プロトロンビン時間は、正確にはこの外因系の凝固能をみるという検査になります。被検者の血漿検体に組織因子などの凝固の引き金になる物質を加えて、凝固時間を測定します。基本的には、凝固能が低下すると凝固までの時間が延長して異常と判断します。プロトロンビン時間は、活性化部分トロンビン時間はと合わせ、凝固能のスクリーニング検査として多く利用されています。まずは、出血症状がある時に行われています。ほとんどの凝固タンパク質は肝臓から産生される為、肝臓のたんぱく質の産生能力を見る為にも本検査を施行します。更に、血栓が出来るのを防ぐ為に抗凝固薬という血を固めにくくする薬を用いる事がありますが、その為のモニタリングを目的に検査する事も有ります。ワルファリンという薬がその代表例です。本検査より異常値が検出された時には、まず第一にその原因となっている因子を追究する必要があります。ワルファリンの服用量の調整の為の検査では、基準範囲内だと薬が効いていない事になります。
2021.09.13
食べることと寝ることをこよなく愛しています。最近はちょっとメタボ気味…まめもそろそろ人間ドック行ってきます…
免責事項:このサイトに掲載している情報にもとづき行なった行為に対し、閲覧者、第三者の方に損害が発生したとしても、まめは責任を負うことが出来ません。またこのサイトに掲載している情報は随時修正・削除を行う可能性や、時代の変化等の要因で情報が正しいものではなくなる可能性がありますので予めご理解の上サイトを閲覧ください。